軽妙な語り口とシニカルな世界観が見事に噛み合った導入です。主人公の破天荒さと、どこか人間味のある優しさの同居が強い魅力になっています。付喪神とのやり取りはテンポが良く、笑いと余韻のバランスが絶妙でした。不条理な世界設定も自然に溶け込み、読者を引き込む力があります。ラストの余韻と次へのフックも巧みで、続きが気になる一話でした。
クーデターという物々しい目標を掲げた主人公ですが、意外にも物語は不思議な世界を一歩一歩たゆたうように進み、出会いと別れを繰り返します。先が読めない展開で、俯瞰的と言うよりは登場人物たちのやりとりを間近で見守っているような感覚で読み進められます。これからの展開は全く想像できませんが、引き続き彼女らの傍らで、じっくり立ち会っていきたいと思いました。
題名のクーデターガールや足が車輪、背中がバズーカなどセリフや地の文が妙に癖があって良かったです。特に芝居がかったセリフは印象に残ります