この作品は、とある人物(男性)の幼少期から社会人までを描いた作品。とはいっても、どの年齢の時も言葉にし難い“違和感”が我々読者に付きまといます。そしてその違和感は、物語をどんどん音もなく暗い闇へと誘います。ラスト2話は1話目から積み重ねた彼の人生そのものに驚かされ、読み終わったあと1話目に戻らずにはいられませんでした。驚愕の良作です。是非、ご一読を。
子どものころの日常と不安な気持ちが、淡々と流れていく文章が美しいです。最後に全部持っていかれました。正直、途中までキャラクターの年代に合ってない文章が並ぶように感じていました。最後まで読んだら、最初から読み返したくなるのも納得です。
何を言ってもネタバレになりそうなので、あえて多くは語りません。ですが、この物語を最初から最後まで読むと絶対に腑に落ちると思います。この物語に散らばる、沢山の違和感と謎に。この手法自体はよく耳にも目にもして、きっとあなたも知っているはず。それなのに、気が付けなかった自分が悔しい。そう思わせてもさえくれる物語。是非、この違和感の答えを確かめに。あなたもこの感情を味わってください。