どうやったらその飛躍を描けるのか、頭の中を見てみたい。
おそらくこの作者様には、第三者にわかるように書くつもりがあまりない。感覚の赴くがままに文字に落とし込むような書き方だ。ハイコンテクストである、と同時に、コンテクストを広げる気がない、という似て非なるものがない混ぜになっていて、「お前たちがついて来いよ」という声が聞こえてきそうな気もするし、何も考えていないような気もする。
しかしわからないものにはわからないなりの魅力があるのもまた事実で、わからなさを楽しめる何かが行間にひそんでいる。(わかりやすいお話もあります)。
創作するからには、読者にわかってほしい、理解して読んでもらいたい、と思うのが作家の性だが、そもそも創作物を発表するという行為自体がエゴの塊を公開するようなもので、大なり小なりみんなそう、粋を集めたような今作に、潔い、と感心すら覚えます。
つまり、私にはうまく言語化できないのだが、端的に言うとおもしろいので、しばらく追いかけたいと思いますし、まだあまり認知されていないようなので、紹介したい、と思わされたのでした。