舞台は「帰宅部」が絶対に許されないという謎の厳格なルールを持つ高校。運動は嫌いではないけれど、縦社会の厳しい部活には絶対に入りたくない主人公の佐藤こむぎは、なんとか帰宅部を勝ち取ろうと日々頭を悩ませていました。そんな憂鬱な春の日、彼女は夕暮れの公園で不思議な少女と出会い、ハートを象った小さな金属の型を拾います。そして迎えた月曜日、こむぎのクラスにイギリスからの帰国子女・卯月しおりが転校してきて――。キャラメル色の髪とチョコレート色の瞳を持つ彼女との出会いが、こむぎの日常を大きく甘く動かしていきます。
この作品の最大の魅力は、お菓子のように甘くポップで、時にパチパチと弾けるような軽快なストーリー展開にあります!絶対に部活に入りたくないこむぎの等身大な葛藤や、クールに見えて実はお茶目な妹とのコミカルなやり取りが非常に魅力的で、読んでいるだけで自然と笑顔になってしまいます。また、食べると楽しい記憶が呼び起こされる「冷やしクッキー」などワクワクするお菓子の描写も秀逸で、無性に甘いものが食べたくなること間違いなしです。「ハートの金型」という小さな落とし物をきっかけに交わる二人の少女の運命に胸が高鳴り、タイトルにある「お菓子研究会」が今後どう復活していくのか、先の展開から目が離せません。美味しいお菓子と瑞々しい青春の始まりを味わいたい方に、全力でおすすめしたい心温まるガールズコメディです