残酷な世界観なのに、読み終えたあとに残るのは不思議と温かさでした。
「寄生種」と「苗床」という関係から始まる二人が、少しずつ互いを知り、言葉や触感を通して相手の世界に触れていく過程がとても丁寧で、何度も胸が苦しくなりました。
特に、色や点字、名前にまつわる描写が印象的です。
ただ愛し合うだけではなく、「相手をどう理解するか」「相手の中でどう生き続けるか」が物語全体に流れていて、独特の余韻があります。
ダークで美しくて、痛いのに優しい。
人外・共生・救済の関係性が好きな方にはぜひ読んでほしい作品です。