第16話 オアシスの宝箱


「この果てしなくも思える砂漠地帯さばくちたいから、愛庭獣を探すわけだ?」


「ねぇねぇ、その話が好きかどうかためしに話てみてもいい?」


「ん?なに?」


「地球にある砂漠の砂分、すべてに対して、つけ爪ができそうな大きさの女子の親指の爪」


「ん??」


「その親指爪に砂をつまんで乗せる・・・それが、命に対しての人類の比率ひりつに近いって」


「はぁっ?興味深いなっ」


「はははっ。やっぱり君は特別な感じがする~」


「そうか、まぁ、いいや・・・けっこうそんな話、嫌いじゃない」


「分かった、分かった」


「もしかしたらお前が話してくれたからだ」


「ねぇ、あれ!」


「ん?」


 点在するサボテンが更に色濃く、オアシスとも呼べる場所を見つける。


「気配がするな」


「うん。おそらく愛庭獣の欠片」


 オアシスの入り口までは、宙に浮いて進むスケートボードを使用した。


 スケートボートから降りて、そして泉の中に宝箱が沈んでいる。


「これか?」


「多分」


「俺が行く」


 ある程度近づかないと、回収はできない。


 ザットは泉の中に飛び込むと、宝箱の中に入った財宝の中に『欠片』を見つける。


 ザットを見つけて淡く光ったその『欠片』が、魔法石指輪に吸い込まれていった。


 水面に出て息継ぎをすると、ザットにアヤナが「どうだった?」と聞く。


「成功」


「やっりぃ」



 アヤナは嬉しそうに、そして当然かのようにザットを引き上げるため手をのばした。

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