追放ものの王道展開でありながら、主人公リベルの人柄がとても気持ちよく読める作品です。
理不尽に追放されても、復讐心より先に「やりたかったことができる」と前を向く姿が印象的でした。
リベルの魔法「循環」は、壊れた物を直し、作り変え、大切に使い続ける能力。派手な攻撃魔法ではないのに、積み重ねによって装備や剣がとんでもない力を持っていたと分かる流れが爽快です。
一方で、追放した側のパーティーがリベル不在で少しずつ実態を露呈していく構成も上手いです。雑用係だと思っていた存在こそ、実は支えそのものだった。優しい成り上がりと、じわじわ来る逆転劇が楽しめるファンタジーです。