ダークファンタジーなのに、読後感は不思議と重くなりすぎない。
そういうねじれた味わいが好きな人に合う作品です。
主人公の言動はかなりろくでもないのに、「悲惨な目に遭うヒロインは救う」という軸だけは妙にぶれず、その歪さが笑いにも引きにもなっています。
とくに、リサイクル能力で死体も武器も状況ごとひっくり返していく場面は、この作品ならではの強さ。ゾンビだらけの絵面なのに会話のテンポは軽く、悪趣味さとコミカルさが同居しています。人を選ぶノリではあるものの、この振り切れ方が刺さる人にはかなり合うと思います。