第9話 新たなる旅の始まり
王都の夜空に、静寂が戻った。
先日の魔獣αとの戦いで、城壁や町の一部は傷ついたものの、民たちは安心した表情を取り戻していた。
「……やっと少し落ち着いたか」
リオは疲れた様子で剣を拭きながら呟く。
「だがな、これで終わりだと思うなよ。あの魔獣は単体で動いていたわけじゃない」
俺は青スライム・プルプルを抱き上げ、静かにうなずく。
「わかってる。でも……《???α》スキルの感触は掴めた。次はもっと上手く立ち回れる」
* * *
翌朝、王都の広場には、戦いを終えた英雄としての評判が広がっていた。
街の人々が拍手を送る。兵士たちも頭を下げる。
「……うわ、完全にヒーローじゃん、俺」
プルプルがぴょこぴょこ跳ね、俺の肩に飛び乗る。
「お前、まさかここまで人気者になるとはな……」
リオが笑いながら肩を叩く。
「まあな、ユウマのチート力は規格外だ。これから先、王国の危機でも頼りになるぞ」
俺は胸の中で決意を固める。
(よし……この力を使って、もっと世界を知る。もっと強くなる)
* * *
王都での休息を終え、俺たちは次の冒険の準備を始めた。
情報屋の少年やギルドの受付嬢からは、新たな依頼や危険な地域の情報が集まる。
「どうやら、北の砂漠には封印された遺跡があるらしい」
「西の山岳地帯では、伝説級のモンスターが目撃されている」
「……なるほど、まだまだ試練は尽きないな」
リオは地図を広げ、次のルートを確認する。
「俺たちの旅は、ここからが本番だ」
プルプルも小さく跳ね、仲間としての決意を示す。
俺はスキル画面を確認し、《???α》スキルの能力を最大限に活用する計画を立てた。
「よし、次は王都の外、危険地域の偵察から始めるか」
俺たちは王都を後にし、新たなる旅路へ足を踏み出した。
風が髪をなびかせ、遠くの山々や森が朝日に照らされる。
「……よし、世界よ、覚悟しろ」
これまでの戦いで得た経験、仲間、スキル――
すべてを武器に、ユウマの異世界冒険は、次のステージへ進む。
そして――まだ見ぬ強敵、未知のダンジョン、王国の裏に潜む陰謀が、ゆっくりとその姿を現し始めていた。
「……俺の旅は、これで終わらない」
こうして、ユウマの“最弱スタートからの成り上がり無双譚”は、王国を救った後も続く――。
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これで第一章完結です。テンポがはやく苦手だった方もいるかもしれません。それでも続きが気になる方は星やハートで応援お願いします!伸びそうだったら進めていこうと思います。
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