森羅万象に宿る魔力。資源枯渇による人々の醜い争い。人間が犯した罪を償うどころか、世界に投げ出したせいで起こった怪物の襲来。絶望のなか、人々がとった選択肢は、「魔力を持った人間」を作り出すことだった。これは、人間の傲慢が生んだ、サルヴァティア王国の建国史である。
まさか、この短い一話だけでここまで深く世界に引き込まれるとは思いませんでした。非常に完成度の高い、圧巻のダークファンタジーです。
そして何より、作中で描かれる「資源の枯渇による醜い争い」は、決してファンタジーのなかの絵空事ではありません。現実の我々の世界でも常に問題となっている「争いの火種」や人間の業が、見事なまでにダークファンタジーの舞台へと落とし込まれています。
単なるフィクションの枠を超え、現代を生きる私たちの胸にも深く刺さる、非常に完成度の高い作品です。醜い争いを繰り返し、絶望し、平和を願う。
人間の傲慢さが招いた絶望の先に、一体どのような運命が待っているのか。この壮大な歴史の余韻にいつまでも浸っていたくなるような、最高の読書体験でした!
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