第一章完結、一気に読ませていただきました!もう、胸の奥が熱くなって涙が止まりません。最高に熱く、そして優しい物語でした。
本作の最大の魅力は、なんといっても主人公・ヒナタの持つ「強さ」の描き方です。彼には最初、圧倒的な魔法も、剣の腕もありません。手にしたのはまさかの「鉄扇」ひとつ。しかし彼には、亡き祖父から受け継いだ「優しさ」と、理不尽から逃げない心がありました。
アル君に対して「本当の勇気は、大切な人を想う優しさから生まれる」と諭すシーン。あそこは何度読んでも鳥肌が立ちます。力無き少年が、誰よりも気高く恐れを知らない炎の神獣レオンの偏見を打ち砕き、その魂すらも変えていく過程は、圧倒的なカタルシスに溢れていました。
そして、相棒となるレオンの変化が本当に見事です!
最初は人間を深く蔑み、ヒナタを利用しようとすらしていた彼が、ヒナタの自己犠牲の精神と本物の勇気に触れ、過去の過ちを認めて「友」としての誓いを立てる展開。胸が熱くならないはずがありません。からの、村の子どもたちに捕まって「ばぶー」とやらされる怒涛のギャグへの落差!(笑)シリアスな重厚感とコメディのバランスが絶妙で、ページをめくる手が全く止まりませんでした。
戦闘シーンにおいても、単なる力押しではなく、地形やモンスターの習性(アリアンドリスとの同士討ち作戦など)を活かした知略が光っており、ファンタジーとしてのギミックの作り込みに唸らされます。
「人間と神獣が手を取り合って笑って暮らせる世界」。
かつて誰も成し得なかった途方もない理想を掲げたヒナタ。現実の厳しさを知るルナの心を「太陽」のように照らし出した彼が、これから先、どんな風にこの幻想世界に光をもたらしていくのか。ルナとの「太陽と月」のような関係性の行方も含めて、第二章への期待で胸がパンパンに膨らんでいます!
読者の心を根底から揺さぶり、そして温かく包み込んでくれる、圧倒的な第一章でした。これからも、ヒナタとレオンたちの冒険を全力で追わせていただきます。素晴らしい物語を読ませていただき、本当にありがとうございます!