”教師”
調べると、それは中・高のアンケートでナンバーワンの「なりたい職業」だそうです。
だが、筆者の書く現実は全く甘くない。
教師になりたての筆者は荒れたクラスに届かない言葉、そして積み重なる疲弊で追い詰められる。
ある時、それまで蓄積していたものが限界を超えてしまい教室から帰ってしまう。
(お豆腐ってなんだったんでしょうね。謎です)
私も小学生の頃、先生が限界を超えて教室から帰ってしまう場面を経験したことがあります。
その時は悪いことをした当事者ではなかったので、深く考えていませんでした。
ですがこの作品を読み、「あの時の先生もこんな感じで苦しんでいたのかもしれない」と、胸が痛くなりました。
少しくらいやさしい言葉をかけてあげればよかった……。
そんな感じでこのエッセイには、怒り・疲弊・嫌悪・逃走・捨てきれなかった責任感といった教師のリアルがぎゅっと詰まっています。
そして、最後にきっちりと感動させられます。届かない先生の思いがねじれた形ではあるけれどちゃんと届く。
そこは読んで確かめていただければと思います。
教師になりたかった人もそうでない人も、是非お読みいただきたい一作です。