とても面白いです。ストーリーは会話劇を中心に進行しますが、まるで当時の人物の手記などを基に書かれたノンフィクション小説のような臨場感があります。私は近現代史には疎いのですが、各話の最後の方に史実を解説するコーナーが設けられているので、物語の舞台となるコンゴの悲惨な歴史を知りながら、且つストーリーは悲劇を回避する方向へ進むため、読後感が悪くなることなく読むことが出来ます。時折、解説コーナーで漏れている作者の生の声も、私個人としてはクスリとしたり共感できるものが多いです。強いて挙げれば、アフリカで最もタフな政治家はウガンダのイディ・アミンではないのかと言いたいですが、それは些細なことです。ともあれ、総じて面白く読むことが出来ました。このレビューを書いている時点では、ギゼンガらの戦いは道半ばですが、史実よりもましな結末を迎えることを祈ります。