第11話まで読了。
ゾンビになったシスター・フィオナが、それでも人を助けようとする姿に惹かれました。
彼女は強いけれど、人を襲う衝動と無縁ではありません。自分の危うさを知っているからこそ、差し伸べる手にも、誰かと旅をする決断にも、重みを感じます。
特に忘れられないのが、アルベルトとの交流です。一緒に過ごす穏やかな時間を読んでいると、生きているかどうかだけで、その人の優しさは決まらないのだと思わされます。
サムとの旅にも、ほっとする場面がたくさんあります。焼き菓子を分けたり、焚き火を囲んだり。そんな時間が嬉しいのは、彼女が失ったものを知っているからだと思います。サムが、自分に都合のよい言葉よりも、旅の中で知った彼女を信じる場面も好きでした。
人を救おうとするフィオナ自身にも、安心して笑える時間が増えてほしい。そう願いながら続きを読みたくなる物語です。