本編『香誓の王国譚』の陰で語られなかった時間や、登場人物たちの胸の奥に残っていたものを、そっと見せてくれる異譚集です。
本編では通り過ぎていた仕草や贈りもの、短い言葉が、こちらで読むとまた違う光を帯びて見えてきます。
甘い夜も、危うい願いも、言えなかった想いも。
どの話も、キャラクター達がそこに生きていた時間を切り取ったようで、読んでいるうちに本編の景色まで少し深くなりました。
香や贈りもの、手触りのある小さなものに、誰かの記憶や執着や祈りが残っているのが綺麗です。
本編を読んだ方には、ぜひこちらも読んでほしいです。
余白に残っていた香りまで、愛おしくなる作品です。
香誓ファンなら絶対に見ることをお勧めします!!