前作「とあるリケジョの恋――東京物理学校・寺田龍研究室」の続編ですが、今作から読んでも問題なく楽しめます。
しかし、前作から読むとさらに楽しめて、驚きも倍増します(私は驚きました)!
タリーズのボロネーゼ、社食の生姜焼き定食、モヤシのヒゲと根を丁寧に取り除いた野菜炒めなど食事描写がとにかく魅力的で、「ちゃんと味わう」ことと、「人をちゃんと見る」ことが、同じ熱量で描かれています。
科学者らしい視点で恋愛・結婚・性を考察しつつ、会話はどこかコミカルで妙にリアル。
ロンとタダシ、二人の男性の間で揺れる主人公・ウキの心と身体の声も、とにかく人間くさくて面白い。
そんな、大人向けのじっくり味わえる理系ラブストーリーです。