主人公の葛藤や心情の変化が丁寧に描かれており、絵に対する主人公の思いが物語全体を通して伝わってきて、その情熱が作品の大きな魅力になっていたと思います。
また、タイトルにもなっている「斜め45度」という要素が物語の中で伏線として機能し、最後にはテーマと結びついて回収されている点も好印象でした。
作品全体に一貫性があり、読後感の良い仕上がりになっていたと感じます。
文章表現についても印象に残る描写がありました。例えば、人物の存在感や距離感をさりげなく表現する場面にはセンスを感じます。
主人公の抱える悩みや成長がしっかり描かれており、テーマ性も伝わってくる作品でした。
是非、読んでみてください。
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本作は、一度の挫折で筆を止めてしまった美術部部長・明葉と、彼女を真っ直ぐに想い続ける幼馴染・蘭、そして謎めいた実力者・唯都が織りなす、繊細な青春群像劇です。
特筆すべきは、絵画制作の息遣いを感じさせる圧倒的な描写力。キャンバスにぶちまけられる絵具の質感や、逆光に照らされる横顔の美しさが、読者の脳内に鮮明な映像を映し出します。
「自分を嫌いになっても、私が好きになってあげる」そんな蘭の言葉に救われる瞬間のカタルシスは必見。自分自身の「好き」を肯定できなくなったすべての人に贈りたい、再生と友情の物語です。