実在する歴史上の人物をモチーフにして、コメディ小説を書かれている、てっぺいさんの渾身の一作です。
本作は、みなさん誰しも見たことがあるでしょう、フェルメールの名画「真珠の首飾りの少女」にまつわる、なんともプププとなってしまうお話です。
あの、俯き加減にこちらを伺う美少女は誰なのか、そして耳飾りのキラリと光る真珠の秘密は?
読み終わって思いますのは、キラキラしたセンスを感じる素晴らしい作品だということです。
ストーリー構成、キャラ造形、読みやすい文章力、ギャグセンス、いずれをとっても申し分ありません。フェルメールを気弱な天才画家にして、怖い女房と義母、そして金にうるさいモデルのハンナ、借金のカタに絵を持って行くパン屋の親父、どれもキャラが立っていて、そのやり取りも軽妙でウィットに富んでいます。
半分実話というところがまたいい。この夏にこの名画が来日するそうですが、こんな裏話があったと思い出しながら鑑賞すると、また違った印象になるかも知れませんね。
また登録したてなので、あまり評価は集まっていないようですが、ちょっとびっくりするような良作でした。
これはお勧めです。是非お読みください。