【あらすじ】
『退屈な虚構(ウソ)には赫灼と溢るる大法螺を――そして、迸る真実に喝采を』
腐敗した警察。
私利私欲に溺れる特権階級。
理不尽に虐げられる他種族たち。
中央首都アルカディア――人間が統治する巨大国家は、あまりにも不条理で退屈な虚構(ウソ)に満ちている。
ならば、それを上回る『極上の大法螺』で、世界ごと塗り替えてしまおう。
救いを求めることすら許されない他種族たちの間では、ひとつの都市伝説がまことしやかに囁かれている。
――旧市街オールド・クロックにある古本屋。
そこの店主である少女に“合言葉”を告げれば、どんな理不尽をも覆し、願いを叶える謎の劇団へと導かれるという。
ーーー4人の劇団メンバーーーー
劇団の主宰にして、世界を騙し運命を書き換える脚本家、ハークレイン。
二度と繰り返されることのない、一瞬の演出に奇跡を仕掛ける大魔族の演出家、アルレッキーナ。
祈りを狂気へと変える確信犯の興行主、ルクレツィア。
そして――脚本を承認し、結末を見届ける編集長にして、舞台裏で一番の特等席に座る最高の観客、シーニェ。
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暴力よりも残酷に。
魔法よりも鮮やかに。
他種族の悲鳴を拾い上げ、退屈な悲劇を喜劇へと塗り替えていく。
だが、その脚本の先にある、彼らが真に望む結末は、まだ誰にも見えていない。
これは、嘘に満ちた世界を、もっと馬鹿げた大法螺によって極上の喜劇へと書き換える、真実の劇団の物語。
劇団の描く脚本が、世界の理を覆す。
どうぞ最後まで、ご照覧あれ。
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