勝ちか負けかと判断したら、これは「勝った」とも言えるけれど、最終的にはやはり「負け」としか思えないという。
主人公は小さな小人。
かつてはとある一家の「父親」だったのだが現在は命を落としてしまうことに。
シングルマザーとなった妻のアミが大変だろうから、小人としてこっそりと家事を手伝ってやろうとする。
しかし、小人として家族のもとに帰ることには「ある制約」があり、「とある条件」を踏んでしまうと全てが台無しになってしまい……。
この条件は、中々にきついものでした。
もしも「余裕で勝てる状況」だったなら、それはそれで「人生としては敗北していた」ような寂しいことにも。
だからと言って、負けは負けでやはり困る。敗北条件はすなわち「絆」や「愛」に他ならず、それを前提に勝負を仕掛けてくるということに過剰な「エグさ」を感じさせられます。
あたたかさも感じる一方、切なさと不条理を感じさせられる、感情を揺さぶるストーリーでした。