本作は、冒頭から世界観の設定、事の起こりを、これでもかと、地の文で描写し、読み手を篩にかけていきます。
昨今のWEB小説のトレンドとはまた異なる切り口。
作者様の「他と被らない」、「類のない物語」を作りたいという、決意表明が連続します。
構成する要素は、日本の文明の消失、魔王の成り立ちや領域、そしてカードや占星術の概念といった独自のファンタジーからなります。
読み手は、その与えられた情報から、否応なしにその先の展開に期待感を揺さぶられます。
冒頭からの情報密度を楽しめる方には、その後からの本筋の展開、会話劇など、キャラクター同士の心理描写もさらに楽しめると感じます。
カードゲームの描写などは、無限の可能性があり、タイトルに込められた意味深さとともに、ゾクゾクするような知的好奇心を刺激されることは間違いないです。
1000年前の占い師の伝説と魔王の領域が交錯する世界を舞台に、タイトル通り「表裏一体の運命と連鎖」を巡り主人公が己の可能性を懸けて戦う、独創的で謎に満ちた異世界ファンタジー。
作者様のこだわりが詰まった本作、要素の内、1つでも気になった方は、まずは冒頭を超えて、本筋までの一気読みをおすすめいたします。本作の真骨頂はそこからです。
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