男をATM扱いするドS系VTuber・東臣ミカン。
性格最悪なのに「そこが良い」と一部のドM紳士に人気を博す彼女の正体を、男子高校生の鏡也はふとした情報から同じクラスの優等生・西田麻希だと見抜いてしまう。
弱みを握られたと身構える麻希に対し、鏡也が告げたのは脅しではなく――
「スパチャできない分、リアルで尽くしたい」という、妙に真っ直ぐでズレた献身だった。
こうして鏡也は麻希の実家の惣菜屋を手伝うことになるが、彼は重大な勘違いをしていた。
ミカンのドSキャラは“本性”ではなく、麻希が必死に作り上げた“演じる人格”だった。
しかし鏡也の前でもドSキャラを続けざるを得なくなった麻希は、優等生としての素顔とVTuberとしての人格の板挟みに。
惣菜屋での共同作業、学校での距離感、配信でのキャラ作り――
二重生活の綱渡りが、二人の関係を少しずつ変えていく。
ドS配信者の裏の顔は、真面目で不器用な看板娘。
そのギャップが生む青春ラブコメは、軽妙さとほろ苦さが絶妙に混ざり合った魅力に満ちている。