面白いです。戦国時代への転生ですが、蝦夷に転生するのが斬新で面白いです。当然ですが京都や南蛮との関わりは無い分、アイヌや大陸方面との接触はあったりして土地ならではの独自性があります。
タイトル通り内政面で色々やっています。絶望みたいな状況でチマチマ何とか生き延びることから頑張る、みたいな感じでは無いので、かなりスムーズに政治っぽいレベルのことが始まります。
全体としては面白いですが、1つ気になるのは登場人物がみんな物分かりが良すぎることです。1550年代くらいの人間に「行政」とか「軍事」とかそういう言葉が伝わっていたりして、外国語を使ってないだけで語彙や世界観が戦国時代の人から乖離している気がします。「話し合いができる」というのがそもそも当時の市井の人々の中ではかなり珍しいはずで、「なんか話が伝わりすぎだな」っていう感覚になります。低く見積もっても明治初期とかそういうくらいに商人とか技術者とか政に関わるようになる人達の知的水準が高い気がします。
また、優秀だけど考えが合わない人達同士の権力闘争とかそういうのもなく、トップダウンに権力闘争のない官僚制で(そんな官僚制が成立するかは分かりませんが)技術革新とかシステムの整備を真っ直ぐにやるのを楽しむ系の作品だと思います。
とはいえ、リアルさが抑えられてる分知らんやつらの知らんゴタゴタが少ないのでフィクションとしてはかなり読みやすくなっていて良い作品だと思います。