構成が巧みです。
1首目。
東京駅八重洲口にある「グランルーフ」は、
現在は「グランスタ八重洲」という名称に統合されているようですが、
そこからの属目を素直に詠んでいます。
2首目。
丸の内南口を「荘厳」と表現したところがユニークです。
3首目。
安倍元首相は暗殺されたのは奈良。
東京から遠く離れた奈良を何故ふと思ったのでしょうか。
下の句では、思いが内向していて、
そのコントラストが鮮やかです。
4首目。
ここから新幹線での旅が始まるのでしょう。
5首目。
そして日常に戻った主人公は、
総武快速で自宅へ帰るのでしょう。
なにげない5首ですが、
このように東京駅を基点とした、
こころの小旅行が楽しめる、
優れた短歌連作です。