転生したらマリー・アントワネットだった。
主人公は元日本の女子大生です。歴史にとても詳しく、持っていた知識でフランス革命を回避しようとします。
その方法が最高におもしろいです。「そんなわけあるか!」と思いつつ読めば必ずマリーを応援しているはずです。
理由は、マリーがいつでも真剣で、国民のことを大切にしているからです。マリーの人柄に惹かれて、正史では接点のなかった人たちまで合流し、チームフランスを結成します。このあたり、アベンジャーズ的な要素もあります。
次から次へとトラブルが起こります。
最後までギロチンを回避できるか。読んで確かめてください。
甘美なミルフィーユに震える指先から、
ギロチン回避という生存本能へ一気に接続されるこの物語、
笑いながら読んでいるのに妙に“生きる”という行為の核心を突いてくる。
お菓子を我慢するだけで国家財政と民衆の胃袋に繋げてしまう発想の飛躍、
その裏で『食べたい』がずっと鳴り続けている人間くささが、
もう愛おしくて仕方ない。
彼女の一手一手は歴史改変でありながら、
実はただの“日常の選択の延長”で、
その積み重ねが未来をねじ曲げていく感覚にカタルシスがある。
ルイの素直さも、ランバルの優しさも、
母とのぶつかり合いさえも、
全部が敵か味方かで割り切れない温度で描かれていて、
関係性がちゃんと“生きている”。
そして何より、ポテチ一枚にここまでのドラマを宿す筆致、完全に反則。
軽やかなのに覚悟が重く、
笑えるのに切実で、
気づけば読み手の心も一緒に“首を守る側”に立たされている。
この世界、シリーズでずっと見ていたいし、
彼女が選び続ける限り未来はきっと面白く裏切られる——
そう確信させてくれる、
極上の背徳と希望のレイヤードだ。
いや面白い!
ぐんぐん読めてしまう。
リーダビリティが素晴らしいです。
深夜帰宅してから読んだら、お腹鳴っちゃいました。
フライドポテトの夢を見そうなぐらい、こんがりキツネ色の誘惑が香ってきます。
マリー・アントワネット、転生からの反転攻勢が痛快至極。
流行もののテンプレをうまく借りながら、フランス史と農業史をきちんと土台に敷かれています。
キャラクターも史実をベースに楽しくアレンジされていて、この人こうなる? と笑ってしまいます。
読んだらいつの間にかフランス史に詳しくなっている、学習マンガみたいな効果があります。
個人的に、ルイ16世がお気に入りです。
クックック…彼はただのオタクではないのだよ(笑)
マリー・アントワネットと、夫婦睦まじい姿を読むと涙が…
転生先では是非とも幸せになってくださいね。