まず驚くべき設定は、男子同士の恋愛が当たり前のように存在する二年F組。
その中に主人公の楓が放り込まれることで、少しずつ物語が展開していきます。
当然ながら楓は戸惑うことになるも、時にユーモアタッチでつづられる描写はクスッとなることも多く、リラックスして読み進めることができました。
自分の気持ちと向き合っていく楓の姿勢は誠実で、作者様のお人柄が表れている印象を受けました。
模擬的な恋人の関係から、やがてが本心が動いていく流れはとてもナチュラルで、読み応え抜群。
まだ物の道理を知り得ていない年代だからこそ、不器用さが愛らしく映り、微笑ましい気持ちになりました。
BLラブコメにとどまることのない、誰もが抱えもつ心のあり方に迫る点は、特に本作の魅力と言えます。
まだ完読に至ってない段階でのレビューとなりますが、今後の関係性と展開がとても気になる爽やかで繊細な物語です。
この作品は、突然まったく知らない価値観のクラスに放り込まれた主人公が、戸惑いながらも少しずつ周囲を理解し、自分の気持ちにも向き合っていく過程が魅力の作品だと思います。
序盤は、女性が好きなはずの主人公・楓が、手違いで男子同士の恋愛が当たり前のように存在する二年F組に入ってしまうところから始まります。設定だけを見るとかなり特殊ですが、楓の混乱や心のツッコミが丁寧に描かれているため、読者も一緒にそのクラスへ放り込まれたような感覚で読み進められます。
特に印象的だったのは、楓が氷翠天音との距離に戸惑いながらも、お揃いのブレスレットをつけ合う場面です。恋人ごっことして始まった関係が、少しずつ本物の感情へ変わっていく空気が自然に伝わってきました。
また、天音が自分の抱えている事情を隠さず、楓に知ってほしいと向き合う場面にも、この作品らしい不器用な優しさが出ていると感じました。
単なるBL設定の学園ラブコメではなく、主人公が「自分はどう感じているのか」を一つずつ確かめていく物語でもあります。そのため、楓の戸惑いや順応を追っているうちに、自然と応援したくなってきます。
本作は後半の方まで拝読していますが、レビューとしては序盤十五話までの印象を中心に書かせていただきました。
明るさと甘さのある学園ラブコメでありながら、人物の心の動きが丁寧に描かれており、楓と天音の関係がこの先どう変わっていくのか、自然と追いかけたくなる作品だと思います。