泥棒としての「嗅覚」が最悪の結末を予見していたにもかかわらず、仲間の愚行によって逃げ道を断たれ、拷問者モーグの手に落ちる絶望感。乾いた筆致で描かれる凄惨な状況と、主人公の冷静すぎる自己分析が物語の重厚さを引き立てていて、とても読み応えのある作品でした