あなたが今見ているのは本当にレビューですか?
1章から2章をぶっ続けで読んでみた
正直、騙された。
お菓子見たいな世界観と語感で感じるような言葉遊びが秀逸に物語りを裏付け、物語のステルス防御として生きている。
甘い色彩や奇妙な「お友達」、不思議なゲームあそび。
ーーでも何かが変だ。その変をつかめづ章の終わりまで辿り着いてしまった。
この作品の恐ろしさは、怖くないのに怖いことではなく、**「怖がっているのに途中まで気付けない」**ことだとわたしは考える。
柔らかく幼稚で主観に感じる文体は主人公は優し世界に包まれ、読み進めるたびに、喉の奥の棘が刺さっていく感覚がある。甘い飲み物を飲み続け、気づいたら舌が痺れているかのような…
そして2章。ここがあきらかに、この小説の“本当の入口”だと気づく。
1章が「主人公が何かを悟っていく物語り」だとすれば、
2章は読んだ瞬間に*反転*し、*暗転*する物語りだ。
何が反転するかは言わない。
ただし、第1章と2章の間には、作者が仕掛けた透明で巧妙な罠が貼られている、そしてその罠は、「賢い賢者」ほど綺麗に引っかかるよう設計されている。
「なるほど、こういう話か」と思った瞬間に、思考ごともう食べられている。
この作品をより一言で表すなら、
「箱の中で世界を暴こうとしたら、自分も箱だった」
という話だ。いや、それすらも正確でないかもしれない。
少なくともわたしは今、この感想を書きながら、自分が「読んだ側」なのか「読まれた側」なのか、少しだけ分からなくなっている。
ミステリとして異質ーー
謎が「外」にあるのでなく、読んでいる「あなた自身」の認識に埋め込まれている。
この感想の執筆時点のランキング61位ーーまだほとんどが知らない。
今のうちに読んでおいた方がいい。
この感想を読んで「なんとなく気になった」と思ったなら、それは既にもう、引っ掛かり始めている。