子どもを育てる人の負担、少子化の先にある老後不安など、生活の実感からまっすぐに問いかける社会派エッセイです。ひとつの家庭の切実さから始まりながら、やがてこの国の未来そのものへ視線が広がっていきます。きれいごとでは済まされない現実が、綴られていて胸に残りました。読み進めるたびに「このままで本当に大丈夫なのか」という問いが、読み手の側にも重く届いてきます。もしかしたら、読む人によって感じ方は分かれるかもしれませんが、賛否を超えて、一度立ち止まって考えるきっかけをくれる作品でした。