優しさなんて、嫌いだったはずなのに。
金髪にピアス、周囲から好かれることを最初から諦めていた高校一年生の主人公。
どうせ誰も見てくれないから、誰とも関わらず、誰にも期待しない。
そんな彼女が入ることになった生徒会で出会ったのは、誰にでも優しく、誰からも慕われる生徒会長だった。
価値観は正反対で、できれば関わりたくなかったのに、何度突き放しても棘のある言葉を向けても、生徒会長だけはなぜか彼女を見捨ててくれない。
周囲の善意を嫌悪し、わざと嫌われようとする主人公の危うさと、その裏に隠された過去や家庭への複雑な感情が丁寧に描かれています。
拒絶と優しさがぶつかる心理描写が魅力で、嫌われたいはずなのに本当に拒絶されると傷ついてしまう矛盾が切ないです。
生徒会長の無条件の包容力に少しずつ心が揺れていく過程や、周りの人たちとの関わりの中で見えてくる変化も読み応えがあります。
現代ドラマ、心理描写重視の恋愛ものとしてじっくり楽しめます。
不器用な主人公と絶対的な優しさの対比が好きな人、心が解けていく過程を味わいたい人におすすめな一作です。
誰にも期待せず、誰とも深く関わろうとしない高校一年生の少女。
そんな彼女が入ることになった生徒会で出会ったのは、誰にでも優しく、周りから慕われている生徒会長でした。
人を信じることも、優しくされることも避けてきた彼女と、生徒会長の価値観は正反対。
突き放しても、棘のある言葉を向けても、それでも離れていかない相手に、少しずつ心が揺れていきます。
主人公は素直ではないけれど、その言葉や行動の奥にある不器用さが見えてくると、自然と気になってしまいました。
そして、生徒会長だけでなく、周りの人たちとの関わりの中で少しずつ見えてくる彼女の変化も、この作品の楽しみのひとつです。
ずっと一人でいいと思っていた少女が、人と関わることでどんなふうに変わっていくのか。
強がりの奥にある心にそっと触れていくような、続きが気になる青春恋愛物語です。
本作の特徴は、周囲の善意を嫌悪し、わざと悪態をついて他人を困らせることに喜びを感じる屈折した少女・黒瀬澪の心理を緻密に描いた点だ。彼女のいびつな挑発が、生徒会長・花咲雪乃の無条件の優しさと圧倒的な包容力によってことごとく受け流され、逆に澪の心が激しく揺さぶられていく。人間の本質や同調圧力に対する冷徹な視線と、相容れない二人の張り詰めた関係性が生む独特の緊張感が魅力の人間ドラマである。
人間の内面の葛藤や、安易な綺麗事では終わらない重厚な対人関係の描写を好む人、屈折した主人公が絶対的な優しさに戸惑い、心をかき乱されていく繊細な心理ドラマをじっくりと味わいたい読者におすすめできる。
本作は、周囲から距離を置き「嫌われ者」として振る舞っていた主人公が、「生徒会長」と関わることで心を開き、女の子らしい可愛さを溢れさせていく王道ラブコメとなります。
そのタイトルの通りに「優しさが痛みに触れて解けていく」描写は、読み手の琴線に触れ、切なさと甘さが絶妙なバランスで調和した筆致となっています。
そして、「甘さ」としては、正反対な二人が紡ぐ、じれったくも純粋な恋愛描写に、相当な熱量をかけておられ、読者は胸のトキメキで悶絶すること間違いなし、です。
きっと作者様も、相当にラブコメがお好きだと感じます。
金髪を纏い周囲を拒絶する不器用な少女が、誰にでも優しい生徒会長の温もりに触れることで、閉ざした心と傷を少しずつ優しく溶かしていく、甘く切ない純愛救済ラブコメ。
不器用な恋の甘さにニヤニヤが止まらない、止めたくない方は、ぜひぜひお読みいただければと思います。
おすすめいたします。
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