深夜営業中のファミレス店員の健太と「私」。
きょうもお客さんをお迎えしていたところ、不可解な「VIP様」の存在が明らかになる。
「VIP様」のオーダーを断ったり、機嫌を損なうようなことをすると「ペナルティ」が待っている。店員であれば誰も、お客様には心地よく過ごしてほしいと思うはずだ――そのオーダーが「ひとの体の一部」や「ひとそのもの」ではない限り。
目を覆いたくなるようなスプラッタ描写。人間が生きたまま身体を破損される状況を克明に描く。その執拗さに、震え上がるばかりである。また、引きがよい。気になるところで終わるのだ。
物語は、主人公に決断を迫る。人を刻めるか? 殺せるか? 恐ろしい一作である。