「ゴーストライター」をしているという男が語りだすのは、誰も知らない夜の営み。書斎もなく、机もなければ椅子もない、深夜に行われるという彼の仕事の全貌は……。本作には、ゴーストライターという、不思議な語感を秘めた言葉の不思議さを、題材にした面白さがあるように感じました。永遠になくならない悲しみを癒やす彼の存在はとても優しい。心温まる幻想小説でした。