鉄扇を手に「尽忠報国」を掲げる筋骨隆々の芹沢の登場シーンは、まさに「無頼の怪物」そのもの。桃色の風呂敷包みというアンバランスな小物が、彼と少女の特別な関係性を無言で語っており、キャラクターの奥行きを感じさせます。佐吉が復讐に燃える裏で、実は新選組側が彼を「生き餌」として利用していたという逆転の構図。永倉新八の冷徹な分析が加わることで、単なる剣劇に留まらない、組織間のドロドロとした情報戦の面白さが際立っています。