自分の助けた人が実は凄い価値のある人だったら、誇らしくね?
たったそれだけ、悪ふざけにも程がある理由で人の様々なパラメータ、身長体重からマスターベーションまでをもとにそれっぽいスコアを出すアプリを作った。
悪趣味な仲間達と面白がるだけのそんな数字に、世間の人らが何故だか食いついて――
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数字には魔力が秘められている。
それは例えば大学入学試験の点数であったり、小切手の0の数であったり、何冊売れたとか何回見られたとかだ。頭の良さなんかもたかだか2桁から3桁の数字で表される。
数字が示している対象そのものより、圧倒的に少ない情報量で説明でき、時代や文化に囚われない。そして何より比較が可能である。
そのコンパクトな情報は「タグ」となってその対象物にくっつき、他者からの区別を容易にする。
概算から溢れたものの行方を知ることはない。
数字の強力さ、冷徹さが伝わってくる一作。