「私」が小学生の頃の思い出を語る。子どもたちの間で、選挙カーに手を振るのが流行っていたのだという微笑ましい思い出話である──。そりゃあ、ジャンルがホラーである時点で、微笑ましいお話ばかりで終わるとは思っていませんでした。が……どう不気味な展開を迎えるのだろうと……気になってしまいますよね……。ええ、怖いです。ただ反応してやっただけなのにどうして……。ある村での、子どもと立候補者の「なんで?」が拭えない怪談。ぜひぜひ。
選挙カーを題材にしたホラー作品なのですが、短い字数でぞっとする怖さがあります。選挙カーの放送が文字に書き起こすとこんなに怖いと思いませんでした。そして突然のラスト。意味が分かると怖い話や、意味不明の怖い話ってホント怖いです。作者様が余計な説明を一切書いてないのがいっそう恐怖を煽ります。