昔、悪い事をすると押し入れや蔵に閉じ込められたものであった。
私の閉所・暗所恐怖症の話は置いておいて、今回は「●●さんのところへ連れて行くからな」といったタイプの子供の叱り方である。
全国各地、近所には変なオッサンが居たものである。
今作は粗野で問題を起こした弟に怒った祖父が『動物の解体を生業としている〝ような〟仁さん』という知り合いのところに放り込んだ。
滅茶苦茶だ。
一体、何故祖父はこのような事をしたのであろうか。事情があって生活しているにしても仮にも孫ではある。
しかし、粗野な弟は〝品行方正な弟〟となって帰って来た。
何があったのかは解らない。ただ、〝解った〟のは兄である主人公だけ……。
恐ろしい話ですよ。そして、実に巧い。
敢えて余白を持たせて読者にそこを埋めさせるという手法は実に素晴らしいものです。
オススメです。是非とも。