この才能が埋もれては勿体ない。そう思いながらレビューを書いています。
えげつないはずの話を、悲しいはずの話を、淡々と詩のように語り、美しい幻を描くスタイル、見事だと思います。
例えば、第一話の『南女子トイレのトト』では『割られてしまった女子便所の蓋』に遺憾なく共感力を発揮した上で、結末では暗黙の内に存在するだけの人間、清掃をする人の感情を、きっちり『Show, don't tell』で書いています。
全て読み手に想像力を要求します。なので、カクヨムでは埋もれてしまうのかもしれません。けれども、カクヨムにも心ある人が居ることを私は知っています。届け、と思いながらこのレビュー文を書いています。