本作は、フィラトルという舞台が持つ独自の歴史や空気感、そして「処刑」という行為を鮮烈に描く、ダークファンタジーとなります。
作品のみどころとしては、冷徹な役割を全うしながら、内面に人間らしい葛藤や譲れない一線を秘めた主人公の魅力と、彼を取り巻く人物たちの思惑が交錯する群像劇としてのプロットだと感じました。
「処刑者」というダークな響きが持つ緊迫感が、作品の中で圧倒的な存在感を放っているのは、見事な筆致だと思います。
さらに作品を彩るのは、戦いの裏に潜む陰謀や悲哀、キャラクターたちが背負う業の深さであり、厚みとなっております。
勿論、刻将や四魔将など、男心をくすぐるワードは、そのまま物語の熱さを演出しています。
過酷な運命と陰謀が渦巻くダークファンタジーの世界を舞台に、己の信念と業を背負ったキャラクターが紡ぐストーリー。
シリアスで重厚な物語を欲している読者様は、ぜひ、一度およみいただければと思います。
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この作品は、争いを知らなかった世界が狂神の侵略によって崩壊し、人類が初めて戦うことを覚えていく、重厚なバトルファンタジーです。
特に印象に残ったのが、平和だった第四世界フィラトルへ狂神エンデが降り立ち、戦う術を持たない人々を一方的に蹂躙する場面です。単に強大な敵が現れるだけでなく、戦争という概念さえなかった世界だからこそ、その絶望と混乱が強く伝わってきました。
もう一つは、魔族の巨大兵器に追い詰められたアランたちの前へ、〈処刑者〉と呼ばれるアインスが現れる場面です。白竜ツヴァイとともに戦場へ降り立ち、次々と敵を倒していく姿には圧倒的な爽快感があります。一方で、仲間を巻き込みたくないという理由から人との関わりを避けており、単なる最強主人公ではない孤独も感じられました。
派手な戦闘が続く物語でありながら、アインスの失われた記憶や敵対勢力の思惑など、先が気になる謎もしっかりと用意されています。
まだ序盤までの紹介となりますが、アインスが仲間たちとどのような戦いを繰り広げていくのか、これからも追いかけていきたいと思います。