王宮書庫の「完璧な朝」を芸術のように描き切る導入が鮮やかで、一気に世界へ引き込まれました。凡庸を極める主人公アランの信条が、非日常の崩壊と真正面から衝突する構図がとても魅力的です。王女暗殺の混乱と、そこからの徹底した逃避行動がキャラクター性を強く印象づけています。そして目覚めた先が「最初の日」という展開が、物語の核となるループの恐ろしさを端的に示していて秀逸です。静と動、平穏と崩壊のコントラストが際立った、先の展開に強く期待させる導入でした。
企画から来ました。まず思ったのは、クソゲーみたいに事件を解決しないとループが終わらないこと。ただ平穏に過ごしたいだけなのに、何度も何度も同じ時間をループする。そうして自分が事件を解決させないと明日にならない……平穏主義の主人公にとってまさしく地獄、ここから如何やって運命を変えるのか、ファンタジー×ミステリーがワクワクしますよ。
この先、どのような人間関係が繰り広げられるのか楽しみにしています。