比較的自由な環境で生きているであろう皆様。
ごきげんよう。
え? 自由じゃない? がんじがらめ?
じゃあ、この作品を読んでください。
こちらの作品の主人公は幼い頃に両親を亡くしてます。
しかも、鳥人と人間のハーフ。
故に『雑種姫』と呼ばれてめっちゃいじめられてんの。
背中に生えている羽もちょっとアンバランスなのよ。
そりゃもう目の前真っ暗。生きる希望なんて…。
――いや。
この子はある!!!
超前向き!!健気!!ちょっぴりどんくさい!!
そんな彼女が外界で一人の青年と出会います。
ぶっきらぼうで不器用で、でも繊細でまっすぐ。
ね? ここでラヴが始まると思うでしょう?
でも、彼女を正妻にしようと思っている男もいて。
自分のものにするため泥にまみれて手を汚す。
真っ黒黒な歪んだ愛。
そ、そんなん外界の青年とくっつけや!!
と思われる皆さまを盛大に裏切っていくのがこのお話。
彼には彼の正義がある。
人には人のビオフェルミンがある。
みんな心削って恋してんだよ。
そこに正解も不正解もない。
読んでいくうちに、どっちを応援していいのか
わからなくなる。苦しいね、切ないね。よしよし。
歪な羽だって彼女を飛ばすことは出来る…はず。
さて、『雑種姫』はどっちの羽で飛んでいくのかな?
そんなお話。
あ、ちなみに私は2話で彼女が桜の木にひっかかっているシーンを読んで、この話が好きになりました。
かわうぃーよ。ういちゃん(メロンヌ)
まだ序盤なんですが、好みです。
ういがとにかく可愛くて、読んでいるだけで守りたくなります。
無垢で、まっすぐで、少し危うくて。
その存在だけで物語がふわっと明るくなるような子です。
この作品、可愛さのまわりにある感情がまったく軽くなく重いです。
緋雨の静かな優しさも、
常盤の抱えるものも、
どちらもやさしい顔をしているのに、奥にある温度が重い。
そこが凄くいいです。
和の世界観も美しく、
ういの純粋さが、むしろ周囲の感情を際立たせていて、
読むほどに先が気になってしまいます。
可愛いだけでは終わらない、
重たい愛と運命の気配が好きな方に刺さる作品だと思います。