あたし、『魔女のバインダー』読んでみたんだけど……なんだか不思議な感じの作品だったな。
派手に魔法が飛び交うわけじゃないのに、ちゃんと“魔女のお話”って空気があるの。
それにね、読んでると、誰かの気持ちとか思い出を、そっと整理していくみたいな感じがして。
“バインダー”って聞くと、最初はちょっと変わった名前だなぁって思ったんだけど、読み終わる頃には「うん、このタイトルじゃなきゃダメかも」って思えた。
登場人物たちの会話も自然で、なんだか街のパン屋さんの隣で聞こえてきそうな感じ。
ちょっと悩んだり、迷ったりしながら、それでも前に進もうとしてるところが、いいんだよね。
すごく大きな出来事が起きるわけじゃない。
でも、静かな夕方みたいに、やさしく残る作品だったな。