5話まで読むという企画で来たのに、ズルズルと読んでしまいました。
「ヴァンサバライク」というゲームジャンルがあります。
2022年にリリースされたゲーム「Vampire Survivors」が爆発的ヒットしたことにより、ヴァンサバみたいなゲームが大量に作られ、いまや一つのジャンルになってしまったのです。
タグにある「ヴァンサバライク」のとおり、この作品はヴァンサバに影響された作品。
ヴァンサバを知らなくても楽しめると思うのですが、私は知ってしまっているので「あ、この要素はヴァンサバのあれだ!」「ヴァンサバのあれをこう表現するか!」といった楽しみ方もできました。
そもそものヴァンサバがブッ飛んでるゲームなのですが、それをしっかりと小説に落とし込む手腕はお見事。ちょっと読むだけのつもりが次へ次へと読んでしまいました。
元ネタはストーリーが皆無なぶん、そこは作者のオリジナリティが試される部分ですが、上手く味付けできていたと思います。特に現実パートの馬鹿馬鹿しさ(褒め言葉)は、必見。
なにより、読み味の軽さ、テンポの良さが読んでて楽しかったです。
夢の世界で迫り来るゾンビ達と戦う、余りにもユニークな本作。
とにかく作者様の発想力が炸裂していて、ページを捲る手が止まりません。
普通、これら3つの要素をミックスしようとは思わない訳ですよ。
設定がぶっ飛びすぎて、ストーリー展開を考えるのが大変すぎるので。
しかし作者様の文章力と思考力によって、それらが完璧に料理されています。
読者を置いてきぼりにしないんです。神の御業にも程があります。
加えて、キャラも生き生きとして素晴らしい。
舞台装置ではなく、自我を持った一人一人の登場人物なんですよ。
是非とも読んで頂きたい、最高の一作だと思います。
まだまだ序盤ですが、ゾンビを倒す爽快感、リアリティのある試行錯誤など、秀悦な要素が揃い踏み。
とにかく手に取りましょう。きっと後悔はしませんから。