始めに断っておきますが、今作は明確な答えが提示された物語ではないと私は受け取っています。読む者によって、様々な解釈を与え、鮮やかな答えを見出し、そしてどす黒い疑問を抱かせる。無論、作者が意図しないものとして受け取るのも物語の余白を楽しむものだろうと思います。敢えて言うのであれば、これは火の玉ストレートではなく、消える魔球でしょう。想像して、「これは何だろう」、「もしかしてこうだったんじゃ」と楽しむ、物語を楽しむ醍醐味ですね。