どこにでもある高校生活が、一瞬の事故や予期せぬ悪意によって崩れ去る。その緩急の鋭さが、読者を物語の渦中へと一気に引き込みます。合理主義でどこか浮世離れした伯爵と、等身大の女子高生である亜里沙。反発し合いながらも、死の恐怖を共有することで深まっていく二人の絆は、本作の見どころです。「永遠に続く今日」は救いなのか、それとも罰なのか。明かされる執着の正体と、それに対して少女が下した決断は、心に深い余韻を残しました。面白かったです!
時代を悠久に渡るサンジェルマン伯爵となんでも無い少女――。出会い、気づき、別れる――。その全てが詰まっていました。読後感の寂しい、けれど、清い旅立ち。応援したくなります。