彼女は骨壺に奉仕する。姉ではなく、端女として。弟の骨が収められた骨壺に。自分の手で、命を喪わせてしまった弟の。一切れ、一切れ、自身の肉と血とを、死んだ骨へと捧げてゆく。すべて捧げれば、弟が蘇って来ると信じて。何もかもが正気を持たず、ただ傷つき、壊れてゆく、頽廃(デカダンス)の連作画が百二枚。最後の画に、黒く、白く、赤く、描かれているものは、一体、何なのだろうか。
少女の行動が理屈っぽく積み上がっていくのが怖い。
弟の骨が入った白い骨壷に話しかけるメイド服の少女。血肉を捧げることで弟の命を甦らせると確信し、毎日自分の指に肘にと刃物を入れる。まさに狂気の所業。やがて、変化が訪れる。最後に現れたものとは……。グロテスクな少女の行為も去ることながら、それがもたらす事態がじわじわ迫ってくるのに怖気が止まらない。緻密な描写で綴られる恐怖の世界。あなたは最後まで読めるだろうか?