神々が去り、人の時代が始まった世界。狩人の少年リーンが戦場で放った一本の矢から、大きな歴史が動き始めます。戦争の泥臭さと、古い神話や呪いが息づく幻想的な世界観。その二つが自然に重なっているのが魅力的でした。穏やかなリーンが時折見せる底知れなさも印象的。「少年は聖女を殺す」というタイトルへ、この運命がどう繋がっていくのか。続きを追いたくなる王道戦記ファンタジーです。
詩的な序章から一転して戦場の現実へ落とす構成が印象的で、世界観の厚みがしっかり伝わってきました。リーンの一矢で運命が動き出す導入も強く、神話と戦記がどう繋がっていくのか気になります。
まず!世界観の出し方が良かったです。神話の語り、帝国の内乱、森と呪い、亡霊騎士といった要素が多いのに、ごちゃつかず「古い伝承のある戦乱ファンタジー」としてすっと入ってきました。冒頭の吟遊詩人のくだりも、物語全体に伝承めいた格を与えていて、とても良かったです!リーンが静かで柔らかい雰囲気なのに、剣を持つと急に底知れなさが出るギャップがいいですね!エリスもまっすぐで良かったです。焦りをずっと抱えていて、その不器用さが魅力的でした!今後の二人の距離感が気になりました!