第7話 第一章 七人目の妹 2-2
八人掛けの長いテーブルには、左に美縁と羽月と紗月、右にユニアとバーシャと姫乃が座ってる。トーストとベーコンエッグとサラダ、それからコーヒーや紅茶や牛乳などのそれぞれの飲み物を並べ終えた俺は、上座に座って箸を手に取った。
みんなの視線を受けた俺がいただきますと言おうとしたとき、メイド服から着替えたユニアと美縁が着ているのと同じ制服姿の、栗色の髪の女の子が俺の正面に座った。
途端、俺を含めた全員が、彼女のことを見る。
彼女のことを見つめる六人の妹たちがどんな表情をしているのかは、俺からじゃ見えない。でもたぶん、俺と同じで、何とも言えない違和感を顔に出しているのは確かだ。
「どうしたのですか? 皆さん」
みんなの視線を受けながら、ニコニコと笑っている彼女は、俺の妹だ。
そのはずだ。
そうだと頭は理解してるのに、俺の胸の奥からわき上がってくるもやもやとした違和感を、拭い去ることができない。
「わたしは……、わたしですよ。佳弥さんの妹の、結奈(ゆいな)、です」
バキンッ、と、俺が手に持っていた箸が真っ二つに折れた。
彼女が結奈と名乗った瞬間、俺は無意識に手に力を込め、箸を折ってしまっていた。
「大丈夫? 兄さんっ」
「大丈夫だ。何でもない。折れかけだったみたいだ。代わりを取ってくるから、とりあえず朝食を食べ始めておいてくれ」
「う、うん……」
心配して声をかけてきた美縁に微笑み、俺は席を立った。
もやもやとした違和感に引火して燃え上がった胸の熱さを抑えるために、大きく深呼吸をしながら。
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