「勇者だから正しい」「王族だから偉い」という既存の価値観を、徹底して「嫌な奴ら」として描くことで、読者のフラストレーションと主人公への同情を一気に加速させる手法が見事です。ドラゴンを倒した瞬間に手のひらを返す王女と国王、そして手柄を奪われた途端に弱者に当り散らす勇者。アルファだけでなく、プライドを折られた勇者までもが「不要」の側に転落していく展開に、タイトルの深みを感じます。