最終話まで読了しましたが、ネタバレはなるべく避けます。
第一話、かなりシリアスで重たいです。
しかしどうか、そこで辞めないで頂きたい。
その苦味は、この作品の最大の魅力である“温かみ”を深く味わうための前菜です。
見世物小屋の奴隷として生きてきたルーチェが、ナハトを始めとしたギルドメンバーと時間を過ごして行く中で、それまで知らなかった「温もり」を少しずつ知っていくストーリーに、心がじんわりと温まります。
ギルドのメンバーは本当にみんな個性豊かで面白いです。そして愛がある。中でもマスターは最高です。皆ファンになるでしょう。私の中でマスターと言えばスターウォーズのクワイガンジン(どうでも良い)でしたが、今日からは本作のマスターが私のマスターとなりました。
ちょいちょい挟まれるギャグも個人的には大好きでした。毒がなくて、心地よく笑えます。
あと、ポケモンが好きな方は絶対読んだ方が良いですよ! ポケモン好きじゃない方も絶対読んだ方が良いですけど!
そしてなんと言っても、これだけは言いたいのですが、絶対に外伝の最後まで読んでください!!
ぶっちゃけ外伝という名の本編な気がしてます。笑
エピローグで辞めちゃうと全く読後感が変わってしまうと思います。
大変読みやすい文章で、総文字数も3万字以下なので、ぜひ一気読みしてみてください!!
本作は、商品として扱われていた少女ルーチェが自分で帰る場所を選ぶまでを描いた、心温まるファンタジー作品です。
異世界が舞台ですが、キャラの会話を通して世界観が自然と伝わってくるため、気づけば物語の世界へ入り込んでいました。
特に印象に残ったのは、ルーチェが自分の意志で「どこへ帰るのか」を選んだ場面です。
その瞬間の情景が、まるでアニメのワンシーンのように鮮やかに思い浮かびました。
タイトルにもある「ただいま」と「おかえり」、そして「家」という言葉に込められた意味が物語を読み進めるほどに心に沁みていきます。
そして最後に配置された"プロローグ"――。
壮大な物語の幕開けを予感させる、あたたかくて優しい物語でした。
作者様、素敵な作品をありがとうございました。
この方の作品は、心にそっと触れるような書き方がとても上手いです。
気が付けば夢中で読み込んでしまっていました。
読み終わったあとも、世界観の広がりをまだ残しているので「終わり?続きは?続きはないの?」と渇望してしまうような。
ここで終わるには勿体ない作品ですが、ここで綺麗に終わらせているのがまた凄い。
壮大な物語の序章にも感じる作品です。
登場キャラクターも少ないですが、それだけに個性を際立たせ、一人ひとりに愛情をもって描写しているのがよくわかります。
なにも知らないルーチェが、少しずつ暖かさを知っていく。少しずつ前を向いていけるようになる姿がたまらなく愛おしいです。テイマーという存在価値を貰い、友達を友達と呼んでもいいと教えてもらい、成長していく姿は素直に応援できます。
それを庇護するナハトやマスターたち。家族として受け入れた以上は、なにを(主に店)犠牲にしても守るという気概と愛に満ちたギルドの仲間。
通常のストーリーでは殺伐としたストーリー、あるいはナハトとルーチェが旅に出るとか、そういう展開にしがちですが、この作品は一貫して暖かさ、優しさを描いています。
話の長さも丁度良く、外伝まですべて読んでも、さらりと読んでいけます。
時にはこういう優しいファンタジーもとても良いものだと感じました。
読んでいてこちらの心まで温かくなります。
皆さんも是非どうぞ。