ギギ・アンダルシア。
職業殺し屋。
そんな、彼が依頼遂行中に拾ってしまったのは、赤ん坊だった。
何の気まぐれか、運命の悪戯か。
助けてしまった以上、面倒をみることになるギギ。
「人を助けるなら、最後まで面倒をみろ」
というのが、亡き父の言葉でもあったから。
長じた義娘は、ギギの為に一線を超えてしまい
ギギは後継者としてさまざまを仕込むことになる。
その過程で気づく歪み。
義娘が持つ異常性。
そして、迫りくる危機。
それらが自分の所為だと気付いてしまったギギは
殺し屋として、父として、義娘を救うための手段に出る。
これはギギの選択を描いた物語。
師匠として、父として、命をかけて、ギギという一人の殺し屋が、義娘の過ちを正す物語。
想いは義娘に届くのか。
選択の行方を、どうぞお確かめください。
本作の主人公は元々、作者様の別作品にほんの少しだけ出てきたキャラクターです。
その時には既に亡くなっており、別のキャラクターの背景として書かれていた彼。
名前もありませんでした。
そんな彼のスピンオフが読みたい、という私の世迷い言になんと作者様が応えてくださり、この作品を書いてくださいました。
しかし先述した通り、別作品では既に亡くなっている彼。
よって本作も決してハッピーエンドではありません。
ただ、彼の人生がどんなものだったのか、ほんの一部を感じ取ることができました。
誰かを少しでも幸せにしたかった、だから殺し屋をしていた。
それは矛盾していることのように感じられます。
それでも彼は正義の味方になりたかったのです。
彼は正義の味方になれたのでしょうか。
誰かを――彼女を幸せにできたのでしょうか。
その答えは、読んで確かめてみてください。